春夜とかかまいたち考察【スパイ篇】

遅いけど、まこちん誕生日おめ



スパイ篇と題しまして、ちょいと考察。

まぁ、気になるのは千早さんのポジションとスタンス。ピヨとしてPに電話をかけたのが千早であるのならば、当然千早は何かしら知っているわけで。その場合、どの立場なのか、そして如何な目的を持っているのか。
プレゼント→P死亡という流れは彼女は知っていたのか。あるいは、それ自体は果たして流れなのか?

ここら辺が気になりますね。

まずピヨとしてPに電話をかけたのが千早であるならば、律子はそのとき765プロで気を失っていた、あるいは寝ていたことになります。解説編の途中で「行方不明の律子が発見されるが意識不明」という報告があります。しかし、この千早と律子のシーンとの前後関係を考えれば、P死亡直前には765プロに千早と律子が。その後、律子が意識不明になって『発見させられた』と解釈できます。そして、その後刑事Aが冤罪で逮捕されるまで、律子が目を覚ましたという事実はありません。
A逮捕時点での律子の現状が気になります。P以外で唯一この事件の真相を暴くことの出来る位置にいたと思われる人物でありますので。あとリッチャンスキーなので。

立場。これに関しては劇中の千早の精神描写がろくにないので、わかりづらいですね。
何かしら原因がなければ、Pに電話などしないでしょうが……その原因がわからない。
変態Pということは原因ではないと仮定して、小鳥さんとの部屋での○○○○も本来このEDに行き着くシナリオにとって必要な描写だったのか、それともPの精神にかかわるような描写だったのか、ただのノリだったのかはわかりません。

水瀬グループに関係しているとしても、その立ち位置はよくわかりませんし、外伝とはいえ春香たちの夜とのリンクが存在しているのであれば、何らかの事情を知って、Pに対し行動を起こしたとも考えられます。つまるところの"動機"を春香たちの夜に依存すれば、千早の"行動理由"だけは説明できるかもしれませんが、水瀬グループとの関係性はわからず、美樹本たちの動機もよくわからないままに終わります。

プレゼント→P死亡の流れに関してはやよいの襲撃である可能性がありますが、これがミスリードかもしれないという可能性も少々残しておくべきでしょう。まぁ、室内で大きな裂傷とある以上、変貌したやよいの可能性は高いのですが。また、やよいが実行したのであれば、Pを守るために動いたと思われるやよいがPに危害を加えるのは"プレゼント"が原因であると考えるのが道理です。
しかし、これを千早(ピヨ?)が"知っていた"ならば、水瀬グループと関係がある、または、何らかの情報を島の事件経由で知った可能性があります。ただ、"知らない"ということはプレゼントという表現から考えるとあまり思えないのですが、以前の考察にも書いた"メッセンジャー"の可能性があります。
個人的な千早への感情や印象("弟"を失っている千早がある意味"みんなの妹"のようなやよいをそういうことには使わないだろうという先入観等)は捨て置かないとなぁ……

ついでですが、解説編での「島での行動(7)」に書かれている内容に音無小鳥の証言というものが存在しており、小鳥さんはあの島にいたということが確認できますが、正直、警察の情報もこの動画内では信頼性が低いのです。なにより、小鳥さんは表から除外されていたということ。ここが気になります。

あと、コメントにもあったけど「海辺で全員気を失う」という証言はPの怪しさよりも怪しいと思うんだ。その後のAの発言「P一人で全員を村に運んだならば足跡などが不自然」も。海辺で何らかの要因により、気を失ったということが事実だと仮定するならば、水瀬グループ関係あるいはこの事件に関係する複数人の人物(水瀬グループの特殊部隊等)によるものだと思われます(Pの装備は武器しかないので、足跡の隠蔽などは不可能)。

ただ、血の跡はなかったにせよ、Pの発言からルミノールまで行っているのかは疑問。
警察の事件への調査レベルもよくわからないので、根本から現場が操作(床や壁を張り替えたり等)されたような大掛かりな隠蔽工作なのか、見た目だけ整えたようなものにルミノールに反応させないようにしたりしたものなのか。



今回の結論としては、一番重要な情報(P気絶後の律子(少なくとも、船が撃沈されたりした記憶はある"主観")と伊織(初めから偶像島にいなかったという"証言")、やよい(Aに誘拐されたという"証言")、千早(気を失ったという"証言")それぞれの動向)が分からないと、最終的な答えが出せないのが残念です。
(律子の"主観"はともかく、三人それぞれの"証言"は第三者の改竄、捏造が介入する余地があります)


そういえば、関係あるようでないけれど、かまいたちの夜かまいたちの夜2では、やはり違いがありますよね。透自身に。

かまいたちの夜ではルートによって人を殺してしまいます(サバイバルゲームで自衛のために三人娘のうち一人を殺してしまったり、その後誤解で真理に殺されたり)が、透は透のままでした。
スパイ篇では真理すらスパイである中、一般人でしたし(一般人はこのルートの中でたった"二人")。
不思議のペンション篇ではボスキャラと真理によって記憶がどんどん捏造されていく中、ツッコんでました。
対して2では透自身が変貌するとすらいえます。妄想編、惨殺編などは殺人に対して『透』のままではいられなかったわけですし、スパイ篇とどことなく似ているサイキック編では透自身が話の重要なファクターです。

また、読了時の後味も違います。どのようなルートであれ、霊を題材にしながら『解放』が存在する1の悪霊篇に対し、『逃れられない』2の陰陽編。まぁ、ピンク色に染まったり、真相から遠ざかれば解決できますが。